進行中の開発物件

【最新レポート】2022年4月のマレーシア・ニュース

この一カ月にマレーシアで暮らす日本人の間で盛り上がった現地最新情報、そしてマレーシア国内で注目されたニュースをお届けします。

【観光目的の入国がついに解禁!活気を取り戻したマレーシア観光地】

2022年4月1日、マレーシアは約二年間に及んだ国境閉鎖を全面解除。ついに、MCO(Movement Control Order=活動制限令)以前のような観光目的での自由な出入国が解禁となりました。

マレーシア 空港 KLIA

2022年4月1日以降のマレーシア国境開放に関する詳しい内容はこちらの記事をご参照ください。

マレーシア国境全面的開放! 渡航制限が全面解除、日本からも隔離なしで入国可能に!

国境開放初日以降のマレーシア・クアラルンプール国際空港(KLIA)では最初の数日こそオペレーションや渡航者の情報不足などから混雑が見られましたが、それも一週間程度で鎮静化。現在はほぼ滞りなく入国手続きが進んでいる模様で、通常であれば降機から平均二時間程度で空港を後にできる状況に改善されています。

利用者の激減と感染対策もあって二年間に渡り稼働エリアが限定されていたKLIAですが、この国境開放に合わせて、多くの人が利用する入国後エリアのLevel2にあるフードコート「FOOD GARDEN KLIA」も全面改装が完了。

マレーシア 空港 KLIA フードコート

マレーシア 空港 KLIA フードコート

とても綺麗で快適な空間となり、到着後の外国人観光客が早速マレーシア料理を楽しむ風景も見られました。

4月3日からスタートしたイスラム教のラマダーン月とも重なったことで、KLIA内にはラマダーン月に行う断食明けの夕食をいただくための特設コーナーが設けられたり、ラマダーン月明けのお祝い「ハリラヤ アイディルフィトリ(Hari Raya Aidilfitri)」のためのかわいいデコレーションブースが設置されたりと、外国人もマレーシア人も行き来が増えるタイミングとマッチしたことで明るい雰囲気が漂っていました。

マレーシア 空港 KLIA ラマダーン

マレーシア 空港 KLIA

この国境開放を受けて、クアラルンプールを始めこれまでリゾート地として人気だった地方の都市や離島などでは外国人観光客の姿を多く見るようになり、旅行・観光業の完全復活に期待がかかっています。今後、さらに各国の出入国条件も緩和が続くことで人マレーシアへの外国人観光客や渡航者が増え、町がさらに活気づくことに期待したいです。

この記事は2022年4月25日時点の情報です。ご自身のマレーシア出入国の際は必ず政府発表による最新情報を確認してください。

【イスラム教徒のラマダーン月がスタート!盛り上がるラマダーンバザール】

2022年4月3日よりイスラム教徒のラマダーン月がスタートしました。

ラマダーン月とはイスラムで使われる月の満ち欠けを基準にした暦であるヒジュラ暦(太陰暦)の9月を指し、イスラム教を国教とするマレーシアではとても重要な月と位置づけられています。このラマダーン月の期間、イスラム教徒達は夜明けから日没までは食べ物・飲み物を一切摂らない断食を行う他、寄付や人助けなどの善行に励むことを推奨されています。

この二年間、マレーシアでは新型コロナの感染予防策としてモスクでの集団礼拝や通常のラマダーン月中に町の各所で開催されるラマダーンバザールが禁止されていましたが、今年はそれも完全に解除。「イフタール(Iftar)」、またはマレー語で「ブカ プアサ(Buka Puasa)」と呼ばれる断食明けにいただく食事を求める人達で町は毎日とても賑わっています!

マレーシア ラマダーンバザール

断食明けの食事を口にできるのはだいたい19:30前であるにも関わらず、16:00頃からは町の至るところでイスラム教徒向けの様々な食事やドリンクが売られ、皆家族や友人達と楽しそうに持ち帰りのスタイルで買い求める姿が見られます。

マレーシア ラマダーンバザール ブカプアサ イフタール

マレーシア ラマダーンバザール ブカプアサ イフタール

クアラルンプールのイスラム教徒が多く集まる中心地マスジッドジャメでは、毎日多くの屋台が出現。食べ物から衣料品、雑貨まで買い物が楽しめるラマダーンバザールとして人気で、イスラム教徒はもちろんのこと、多くの在住外国人も訪れてラマダーン月の雰囲気を楽しんでいました。

この時期はラマダーン月に特に力を入れてプロモーションが行われる商品を楽しめます。例えば、断食を行うイスラム教徒達が栄養補給を目的に口にする栄養価満点のドライフルーツ「デーツ」も山積みに売られており、ショッピングモールなどでは各国のデーツが購入可能。非イスラム教徒にとっても買い物が楽しい時期となります。

マレーシア ラマダーン デーツ

また、各飲食店やホテルなどでは断食明けの時刻に合わせたラマダーンブッフェやセット商品のプロモーションも盛んに行われています。断食明けを目的としたメニューではありますが、多民族が暮らすマレーシアですので信仰に問わず誰でもこのプロモーションは楽しめます。

マレーシア ラマダーン ブカプアサ イフタール

イスラム教徒の友人と非イスラム教徒が共に断食明けの食事をブッフェで楽しむといった光景も見受けられ、完全に日常が戻った久しぶりのラマダーン月の夜はとても高揚感に満ちていました。

【盛り上がるハリラヤ商戦!カラフルなマレーシア伝統衣装に魅了される1カ月】

先にご紹介した、イスラム教徒のラマダーン月が終わるとやって来るのが「ハリラヤ アイディルフィトリ(Hari Raya Aidilfitri)」です。1カ月の断食を終えてラマダーン月が終わった翌日から祝う大祭のことで、世界的なワードとしては「イード アル フィトル(Eid Al-Fitr)」と呼ばれていますが、ここマレーシアでは「ハリラヤ アイディルフィトリ」、もしくは「ハリラヤ プアサ(Hari Raya Puasa) 」、さらに略称で「ハリラヤ」と呼ぶのが一般的です。

マレーシア ハリラヤ バジュクルン

2022年のハリラヤ アイディルフィトリは5月3日が初日。(太陰暦のため、毎年少しずつ変動します。) この日はイスラム教徒にとって一年で一番大切な日と言っても過言ではなく、祝日となるこの日前後からイスラム教徒であるマレー系マレーシア人達は大移動が始まり、実家に帰省をして家族や友人・知人達と断食を無事終えて善行を積めた喜びを分かち合います。この実家帰省や家族・親戚宅への挨拶訪問にかける彼らの気合いは見事なもので、ハリラヤに合わせて訪問着などの服や自宅のカーテン、絨毯などを新調したりと一年で一番消費活動が活発な時期に突入します!

マレーシア ハリラヤ スリアKLCC

ハリラヤを控えた町はどこもかしこもイスラムのカラーであるグリーンを基調としたデコレーションで彩られ、アップテンポなマレー語の楽しいハリラヤソングのBGMで人々のテンションもさらに上がる様子。カラフルな伝統衣装や来客時に振る舞うための美味しそうなお菓子「クエラヤ」が至るところに並び、異教徒であっても見ていてかなり楽しい光景です!

マレーシア ハリラヤ クエラヤ お菓子

マレーシア ハリラヤ クエラヤ お菓子

特に、「新しいものを身につける」という習慣に基づいたハリラヤにまとう衣装を買い求める人達の様子はなかなか見ものです。

マレーシア ハリラヤ バジュクルン

毎年家族でテーマカラーを設け、膨大な量のカラフルな衣装が並ぶショップを渡り歩いて同じカラーで衣装を買い揃えるのがマレーシアスタイル。

マレーシア ハリラヤ バジュラヤ

外国人が着てももちろん問題ありませんので、この機会にマレーシアの伝統衣装やファッションにチャレンジとばかりに買い求める非イスラム教徒や外国人の姿も見られます。

マレーシア ハリラヤ バジュクルン

マレーシア ハリラヤ バジュラヤ サンピン

4月1日からの商業施設でのSOP大幅緩和、そして二年ぶりに自由な州移動もできて実家帰省もできるということで、久しぶりの完全なるハリラヤ アイディルフィトリを待ち侘びるマレーシア人達の盛り上がりぶりは相当なもので、町のそこかしこから楽しい雰囲気が溢れていたのが印象的でした。

【日本発のリユースショップ「Jalan Jalan Japan」が9店舗目をオープン!】

日本で「BOOK OFF」などのリユース事業を展開するブックオフグループホールディングス株式会社がマレーシアで展開するリユースショップ「Jalan Jalan Japan」が9店舗目を2022年4月1日、ジョホール州のジョホールバルにオープン。2016年のマレーシア一号店オープンから順調に事業展開が進み、今回はジョホールバル、タンポイのショッピングモール「KIPmall」にオープンとなりました。(写真は「Jalan Jalan Japan KIPmall Bangi」店)

マレーシア jalan jalan Japan

日本の店舗で販売に至らなかった商品を中心とした品揃えの同店。年間84万人を超える来店数があり、マレーシアでの認知度は高い。日本のリユース品は高品質との評価でマレーシアでは人気が高いこと、そしてアニメファンなどを始め日本マニアが多いことも人気の理由となっています。

また、マレーシア在住の日本人が使い慣れた日本製のベビーカーなどのベビー用品、スポーツ用品等を安価に求める場所としても人気を集めており、店舗展開もその客層を意識したエリアに行われていることも特徴です。

【2022年4月のマレーシア最新情報まとめ】

国境が完全開放、そしてラマダーン月に突入し町が活況に満ち溢れていた4月のマレーシア。そのラマダーン月も終わりを告げ、久しぶりに解放感に溢れたハリラヤ アイディルフィトリを迎えます。

5月のマレーシア・ニュースでは、そのハリラヤのマレーシアの雰囲気もお伝えできればと思いますので、5月以降のマレーシア・ニュースをどうぞ楽しみにお待ちください。

この記事は2022年4月25日時点の情報です。ご自身のマレーシア出入国の際は必ず政府発表による最新情報を確認してください。

合わせて読みたい関連記事
Estate
event
最新の記事
2024.09.22
マレーシアの先住民族オラン・アスリの歴史…
2024.08.22
2024年投資額目標RM100億!(約3…
2024.07.25
多様でユニーク!多民族国家マレーシアの祝…
2024.06.23
人口増で景気上向きに追い風!2024年マ…