不動産賃貸料上昇中!安定収益が見込めるマレーシア・クランバレーエリア
経済成長と魅力的な投資環境で人気の国マレーシア。もともと安定した家賃収入やキャピタルゲインが得られることで注目度が高い国でしたが、この一年ほどで賃貸市場に大きな変化が訪れています。
今回は、マレーシアの不動産賃貸料上昇についてレポートします。
【賃貸料上昇率が急速アップの都市圏クランバレー】
2022年にコロナ禍のMCO(Movement Control Order=活動制限令)が完全撤廃されて以降、じわじわと上昇の兆しを見せていたマレーシアの不動産賃貸料。
2023年には全国で前年比5.5%の上昇を記録。中でもクアラルンプールとセランゴール州で構成される都市圏クランバレーでの上昇率は高く、MCO期間の2020年と比較すると平均賃貸料が最大20%の上昇を記録している物件もあるそうです。
高い上昇率を記録するエリアは外国人やマレーシア人の高所得層が多く暮らすエリアとしても知られるモントキアラやKLCC、そしてバンサーやバンサーサウスなど。これらのエリアは長期の居住者以外にも留学や旅行、ビジネスなどが対象となる短期~中期賃貸にも適した場所であることから、国内外からの人の流れが完全に回復し、さらに活発になっていることも挙げられます。
【2024年は都市計画とともにさらなる賃貸料上昇も】
高い上昇率を記録した2023年ですが、2024年は全国でさらなる上昇が見込まれるとの予想が発表されています。特にクランバレーでは3~5%の上昇が見込まれるとの見解もあり、マレーシアの政府機関や不動産関連業界ではさらなる不動産市場の強化が必要になるという良い意味での市場活性化に向けた声も上がっています。
クランバレーでの高い上昇率は、現政権が国家の強化政策として掲げる10カ年計画「MADANI(マダニ)経済政策」を視野に入れたさらなる経済成長への期待が高いこと。また、この9月に最新路線計画が発表されたクアラルンプールを囲む形で結ぶ環状線の都市高速鉄道(MRT)3号線について、人々が大きな関心を寄せていることも要因として挙げられます。
【平均利回り5%!安定したマレーシアの不動産投資環境】
不動産賃貸料上昇が続くマレーシアですが、不動産物件の利回りは平均5%を記録。日本を含めた先進国の市場と比較しても高い数字を維持し、特に賃貸需要が高くなる都市部では5%以上の利回りを期待できる物件も見受けられるなど、投資環境として優秀な環境です。
賃借人側の立場からマレーシアの不動産購入の環境を見てみると、この数年は金利上昇もあって住宅を購入することは以前よりコストがかかるようになり、賃貸での暮らしを選択するマレーシア人も増えているようです。その結果賃貸物件市場での競争が増し、賃貸料の上昇にもつながっていると言えるでしょう。
不動産投資家たちにとっても金利上昇の点は影響がありますが、同時に市場の賃貸料も著しく上昇していることからその金利上昇分のコストは相殺でき、結果として高い利回りで安定した収益を見込める優良な投資環境が整うことになっているようです。
【不動産賃貸料上昇中のマレーシア・クランバレーエリアまとめ】
マレーシアで急速に進む賃貸料上昇、そして高利回りが得られる投資環境についてレポートしました。
目まぐるしいスピードで都市化が進むクアラルンプールとクランバレーエリア。実際に町を歩き立ち並ぶ高層ビル群を見上げてみるとその勢いは明らかで、今回ご紹介した上昇率の数字を体感できる方も多いのではないでしょうか。
今後も目を離せないクランバレーの投資環境。さらなる成長にご期待ください。