【2022年版】マレーシアの一カ月の生活費30万円編南国マレーシア暮らし徹底解剖!
日本よりも余裕ある暮らしが送れると、移住先として人気のマレーシア。その暮らしの実態に迫るシリーズ企画として、前回は「マレーシアにて一カ月20万円で暮らす日本人」にフォーカスしてお届けしました。
20万円編については、過去のコラムをご参照ください。
そしてシリーズ二回目となる今回は、「一カ月30万円(約RM11,000)で暮らす日本人」に注目!マレーシアで暮らす日本人達のリアルな生活をご紹介します。
※現在のレート(マレーシアリンギット=RM) RM1=約27.58円 (2022年1月31日現在)
※30万円=約RM11,864 (2022年1月31日現在)
【一カ月30万円の家計の明細を大公開!】
ではまず、一カ月の支出明細をご紹介します。今回は3組の日本人在住者にインタビューを実施、家計を赤裸々に公開していただきました。お住まいの家の写真をご提供いただいていますので、合わせてご覧ください。
<Aさん夫妻(30代前半/夫婦二人暮らし)>
・住居費 RM1,500(エリア:スランゴール州カジャン郊外(車が必須)/簡易の家具付き、プールジム付き8階建てコンドミニアム)
・光熱費 RM200
・食費 RM2,200(平日夜は自炊がメイン、平日昼はオフィス近くローカル店、週末はお酒ありの店やカフェで外食)
・交通費・車維持費 RM300(ガソリン代含めた平均額/月によって変動あり)
・娯楽費 RM1,500(月一度程度のホテルステイや小旅行など)
・通信費 RM200(インターネット+携帯代)
支出の合計 RM5,900 ※余剰金 約RM5,100(主に貯金と投資)
<Bさん夫妻(30代後半/二人暮らし)>
・住居費 RM1,900(エリア:スランゴール州チュラス/MRT駅直結徒歩3分/家具付き、プールジム付き30階建てコンドミニアム)
・光熱費 RM150
・食費 RM2,500(平日はほぼ自炊、週末はお酒必須の外食メイン)
・交通費 約RM200(電車・Grab)
・娯楽費 RM1,500(月一度程度の国内旅行やマッサージなど)
・通信費 RM150(インターネット+携帯代)
支出の合計 RM6,400 ※余剰金 約RM4,600(主に貯金と投資)
<Cさんファミリー(40代前半/夫婦+子供の三人暮らし)>
・住居費3,800RM(エリア:モントキアラの外れ/家具付き、プールジム付きコンドミニアム)
・光熱費 RM200
・食費 RM2,300(平日はほぼ自炊、週末はカフェなどで外食)
・交通費・車維持費 RM300(電車/ガソリン代含めた平均額/月によって変動あり)
・学費 RM1,300(授業料他)
・娯楽費 RM1,000(マッサージや習い事)
・通信費 RM200(インターネット+携帯代)
支出の合計 RM9,100 ※余剰金 約RM1,900(主に投資)
【夜も安全に帰れる電車駅至近が人気!どんどん便利になるマレーシア】
一カ月30万円(約RM11,00)での暮らしとなると家賃の上限額をだいぶ上げることができ、おのずと住環境は充実するわけですが、今回インタビューをしてみたところ、それぞれのライフプランに着目して暮らすエリアや物件を選ぶ傾向が強くなることが分かりました。
ここ数年で一気に電車の交通網が発達しているクアラルンプール。その利便性に着目して暮らすご家庭を紹介します。
Bさん夫妻は、クアラルンプールの中心地ブキッビンタン駅から乗り換えなしで約15分の駅にあるコンドミニアムで暮らしています。30階建ての最上階にはプールとジムもあり、クアラルンプールのシンボルであるビル群を眺められる素晴らしい環境です。
最近のマレーシアは急速な電車の発達と共に日本ではすでに定着している、駅からショッピングモールに直結、そしてその上にコンドミニアムがあるスタイルが増えており、その便利さ故に人気も上昇しています。クアラルンプールを走る多くの駅でこのような立派な連絡橋があり、そのままショッピングモールと住居棟に入ることができます。
マレーシアで暮らす日本人の外食頻度が高く、そしてそこまで割高ではなく楽しめていることは前回の一カ月20万円編でもお伝えした通りですが、Bさん夫妻も例外ではなく。最新の美味しいお店で食事とお酒を楽しんで夜遅く帰ることもできるよう、なるべく都会に近いエリアで暮らすことを選択しています。
電車の駅に至近、そしてさらには駅から部屋のあるコンドミニアムまで直結という安全かつ便利な環境は食べ歩きのためのフットワークを加速させるだけでなく、コスト面でも大きく影響します。お酒を飲んでもタクシーなどに頼ることなく安全に帰宅ができるため、気持ちに余裕が生まれてマレーシアでの暮らしもより楽しめているとのことです。
【マレーシアの自然を満喫!快適な住環境と資産形成重視の両立暮らし】
クアラルンプールから車で40分程度の町カジャン郊外に暮らすAさん夫妻。カジャンの町中心に隣接する電車も通っていますが、Aさん夫妻は駅からかなり距離がある、車がないと生活が難しいエリアに暮らしています。
Aさん夫妻は以前はクアラルンプールの中心地で暮らしていましたが、今後家族が増えていくため、自然が豊かで日々の生活費も少し抑えられるこのエリアに転居しました。十分な広さとクオリティの物件であるにも関わらず、家賃はかなり抑えめです。今後の教育費などのために十分な資産形成をしていくことに重きを置いていたため、家賃を抑えて預貯金や投資に回す金額を多く確保することはとても重要だったそうです。
広大な敷地内に間取りも広めに取られたコンドミニアムが点在し、プールやジムも完備。そして緑豊かでゴルフ場も目の前にあるため部屋からは緑を眺められ、贅沢かつストレスフリーの環境です。
周囲にはインターナショナルスクールをはじめとした教育施設もあり、車で10分も走れば大きなショッピングモールもいくつかあります。高速の入口も近いため遠出の際も便利。車の運転を面倒に感じないため公共の交通機関の有無にはこだわらず、将来的に子育てをしやすい環境であることが引っ越しの決め手となりました。
クアラルンプールでは独身者や都会の暮らしをエンジョイしたい方が多く暮らす一方、クアラルンプールからさほど離れずしてマレーシアの環境の良い面を享受できる暮らし方が選択でき、そして金銭面でも余裕を持つことができる。マレーシアで暮らす上での利点をうまく実現していると実感するモデルです。
【英語教育に力を入れた学校選択も可能】
マレーシアで暮らす日本人の中には、教育目的のために移住をされた方も多くいます。多民族国家でありイギリスの影響を多く受けているマレーシアには多様なスタイルの教育機関が存在し、そして日本や欧米諸国と比べると費用もかなり抑えられることも魅力の一つです。
マレーシアの教育制度やインターナショナルスクールについては過去のコラムで詳しく解説をしていますので、ご参照ください。
Cさんファミリーには小学生のお子さんがおり、英語での教育を希望してマレーシアでの暮らしを選択しています。日本で完全なる英語教育校に入学をする場合とは比較にならないほどの授業料となり、これはマレーシアで暮らす子育て世帯にはとても魅力的な面と言えるでしょう。
Cさんファミリーは仕事や学校の事情から、クアラルンプールでも家賃相場が高いエリアとなるモントキアラで暮らしていますが、それでも、高額となる家賃や教育費に加えて他の日本人家庭と同レベルの食費や娯楽費を捻出できています。もし日本で同じスタイルでの教育をと考えたら、相当高収入を得ているか、もしくはその教育費のためにその他の費用を大幅に抑えるなどしないと実現は難しいのではないでしょうか。
日本では実現が難しい、英語での教育と満足できる生活レベルの両立が叶うのはマレーシアでの暮らしの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
【まとめ】
一カ月30万円での南国マレーシア暮らし。今回は支出明細と共に、それぞれのご家庭が重視するポイントについて詳しくお届けしました。
今回のインタビューでは、20万円編の時よりも皆さんが長期的な視点を持ってマレーシアで生活をしている様子が見て取れました。ライフステージに合わせ、経済面でもあまり無理なく様々な暮らし方を変えていけることもマレーシア移住の大きな魅力であるとお分かりいただけたのではないでしょうか。