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NRP(国家回復計画)フェーズ3へと移行したマレーシア首都圏の現状

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2021.10.13

マレーシアでは2020年3月からMCO(Movement Control Order=活動制限令)、そしてNRP(National Recovery Plan=国家回復計画)の二つのプランを軸に新型コロナ感染対策とその規制を行ってきました。

 

これまでの流れについては過去のコラムをご参照ください。

2021年6月マレーシアの完全封鎖フルロックダウンと経済対策

 

【現地からの最新レポート】アフターコロナを見据え得たマレーシアのワクチン状況と国家回復計画

 

 

2021年10月現在のマレーシアはどのような状況なのか。現地の様子をレポートします。

 

【ついに自由な州間移動が解禁!】

 

2021年8月からワクチン接種完了者に対して段階的に活動制限の緩和を始めていたマレーシア。ついに全国のワクチン接種完了率が人口の90%を超えたことで州境が開き、10月11日よりワクチン接種完了者については自由な州間移動が解禁となりました。

 

マレーシアモール

 

これにより、ビジネス、レジャー全てにおいて許可を得ることなく自由な行き来が可能となり、モールや娯楽施設にはたくさんの人が訪れるように。人や車の量も増え、一気にマレーシア国内が活気に満ちたムードとなっています。

 

【マレーシア全土のNRP(国家回復計画)の進捗状況】

 

マレーシア政府はこれまでに発表したNRPの内容や目標数値を都度状況に応じて修正を重ね、現在は特に国民のワクチン接種率の数値を重視する戦略を選択しています。ワクチン接種率の上昇を目指す施策を強化したことで急速に接種率が上がり、先にも述べた通り、2021年10月13日時点での国民の成人全体のワクチン接種率は90%を超えています。

 

このワクチン接種率と合わせて注視されているのが陽性率と病院のICU使用率。それらの数値を軸に、その他の要因も加味して各州の活動制限を定めるフェーズ(段階)も変更となります各フェーズの活動制限の大きな違いは下記の通りとなります。

 

・フェーズ1:エッセンシャルサービスのみが営業活動許可

・フェーズ2:国が定めたポジティブリストに記載のある業種は営業活動許可。社交的活動は禁止。

・フェーズ3:国が定めたネガティブリストに記載のある業種以外の営業活動以外は全て許可。社交的活動はほぼ許可。

・フェーズ4:社交的活動を許可。

 

フェーズごとの細かな許可事項については下記、MKN(国家安全保障会議)のサイトにて確認ができます。(マレー語のみ)

https://www.mkn.gov.my/web/ms/sop-perintah-kawalan-pergerakan/

 

【各州のフェーズ状況】

 

2021年10月10日時点での各州のフェーズは以下の通りです。半数以上の州がフェーズ3か4へと移行をし、最も規制が厳しいフェーズ1は対象州がなくなりました。

 

・フェーズ2:クランタン州、ケダ州、サバ州、ペナン州、ペラ州

・フェーズ3:クアラルンプール、サラワク州、ジョホール州、スランゴール州、トレンガヌ州、プトラジャヤ、プルリス州、マラッカ州

・フェーズ4:パハン州、ヌグリスンビラン州、ラブアン

※フェーズ1:対象州はなし

 

【フェーズ3へ移行したクアラルンプール&スランゴール州でできること】

 

では、実際にフェーズ3へと移行をした首都圏であるクアラルンプールとスランゴール州の今はどのような状況なのでしょうか。暮らしに直結しそうないくつかについて簡単にご説明します。

 

例えば日々の買い物。これまでは生活に欠かせない食料品や医薬品などのお店しか開いていませんでしたが、現在は衣料品店や装飾品店、急を要しない雑貨等を扱うお店も営業を許可。日常的な買い物はほぼ全てできるようになっています。

 

そして飲食店はずっと持ち帰りやデリバリーのみとなっていましたが、お酒の提供も含め店内での飲食が可能に。ただしワクチン接種完了者のみに各店が提示した入店条件を満たすことで店内での飲食が許可となりますが、皆さんずっと外食を待ち望んでいたと見えてどこも店内で食事をする人達で賑わっています。

 

マレーシア、飲食店入口、SOP掲示

 

そして旅行。2021年9月からワクチン接種完了者に対して条件付きでランカウイ島の旅行が解禁となったマレーシアですが、10月11日からは全国における移動制限の解除に伴い州を越える国内旅行も解禁となっていますので、今後国内の観光産業は活発化が期待されています。

 

色々と緩和が進んだ一方で、未だ部分的に禁止されている事項もあります。

 

学校や幼稚園等の教育関連は段階的に緩和。学年によっては未だ自宅学習(オンライン)や分散登校となっていますが、各校とも徐々に登校が再開していますので今後のさらなる緩和に期待ができそうです。

 

そしてオフィスワーカーについては徐々に出勤も始まっていますが、未だ通常時の80%まで許可という制限が設けられています。

 

【優秀な追跡アプリ「MySejahtera」で情報一元管理】

 

これまでご紹介したような細かい制限を管理する手段として行動履歴やワクチン接種情報等を一元管理しているのが、携帯アプリ「MySejahtera(マイスジャテラ)」。マレーシアではもはや必須のアプリです。

 

モール入店SOP、MySejatera

 

お店等では必ず入口にてQRコードをスキャン。万が一、同日時刻に感染者がいた場合にはその履歴から追跡を行うことも可能です。

 

マレーシア、モール入口SOPチェック

 

お店や施設は入場に際し諸々の許可ステータスを設け、その条件をクリアした画面表示を提示できれば入店が可能という仕組みです。

 

【これからのマレーシアに期待できること】

 

2020年3月から約一年半に渡って続いた制限のある暮らしがやっと徐々に解除となり、マレーシア全体が活気を取り戻しつつある流れを肌で感じます。

 

インド系、ディパバリ、ライスアート

 

今後半年の間には、インド系のディパバリ、そしてクリスマスや華系の旧正月と、消費が盛んとなる宗教イベントが続きます。

 

世界のどこの国もそうだったようにここマレーシアでも経済的ダメージは確かにありましたが、一方でもともと活発だったマレーシア経済。制限が解除になったことで抑えられていた消費活動が一気に活発化している雰囲気が感じ取れます。

 

マレーシア政府は今後、制限よりも回復を優先させて策を進めていくことを選択しているようですので、今後のマレーシア経済の上昇に注目していきます。

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