クアラルンプール周辺で人気のインターナショナルスクール紹介
マレー系、中華系、インド系の三大民族を中心に世界のさまざまな国と地域から人が集まる人種のるつぼともいえるマレーシア。公用語はマレー語(バハサマレーシア)ですが、クアラルンプールや地方都市でも英語、中国語が通じることも多い国際色豊かな環境にありす。
その多国籍な環境の中で、日本からの関心が最も高いのが英語教育です。
「欧米への留学と比べるとその学費や生活費の安い」「本国とほぼ同様のカリキュラムで学べる」「東南アジアの中では比較的治安がよい国」「日本から直行便で7時間」と魅力も多いため、近年はマレーシアへの教育移住する例が増えています。
マレーシアのインターナショナルスクールに通う方法はいくつかあります。以下のような方法が多いようです。
①保護者帯同で長期滞在ビザとして知られるMM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)を取得。家族全員で申請した場合、18歳までの子供は学生ビザ不要で移民局に申請するだけで可。
②子どもが18歳未満の場合は学生ビザを取得すると、保護者(1名まで)ビザを取得可能。
③保護者が駐在ビザなどを取得。
マレーシアのインターナショナルスクールの特徴とは
マレーシアのインターナショナルスクールの質は学費と比例しています。
学費が高い学校は本国(欧米、オーストラリアなど)からネイティブの教師を招聘していることが多く、逆に安い学校はローカルもしくは母国語圏以外の国から来た教師の比率が高くなることもあるようです。
また学校施設(ファシリティ)の運動場、体育館、プール、図書館、カフェテリア(学食)などにも差がでることも。
ただし郊外にあるスクールの場合は、広大な敷地に恵まれることも多くその限りではありません。
その他に校内のセキュリティ(警備員の人数)、自宅からの通学手段(有料スクールバス、カープール、保護者の送迎)なども重要な選択要素となります。特にスクールバスは巡回範囲やコースが決められているので、利用を検討する場合は居住エリアがコースにあるかどうかも考慮しましょう。
インターナショナルスクールのカリキュラムはイギリス式、アメリカ式、オーストラリ式、国際バカロレア(IB)、ドイツ式、フランス式などに分かれています。中でもマレーシアで一番多いのはイギリス式の学校です。
英語が全くわからない状態で入学する場合はフリータイムや英語、体育の授業などを使って補習授業のサポート(有料/無料)がある学校も多くあります。
クアラルンプール市内および近郊には100校以上のインターナショナルスクールがあります。そのすべてが幼稚園〜高校までのカリキュラムではありません。
マレーシアのインターナショナルスクールの主なカリキュラム
IGCSE……イギリス式教育カリキュラムであるGCSEの国際版でInternational General Certificate of SecondaryEducationの略。主にイギリス国内の大学に進学するために取得する。大まかにいうと16歳で義務教育終了終了認定となる「GCSE(中等教育修了一般資格)」、18歳で大学進学に必要となる後期中等教育終了時の「A-level」の試験がある。インターナショナルスクールによってはIGCSE(Year 10〜11)までとなりA-level(Year 12〜13)のカリキュラムを持っていないところもある。
DP(Diploma Programme)ディプロマプログラム……16〜19歳までを対象に規定の学科を履修することで、世界各国のDP採用大学に進学できる国際バカロレア資格IB(International Baccalaureate)が取得できる。
※Primary School(小学校)、Secondary(中学校)
クアラルンプールで人気の高いインターナショナルスクール
※学費の表示は「1学期」と「1年間」の両方あるので注意してください。
■Garden International School(ガーデンインターナショナルスクール)
カリキュラム | イギリス式 |
特徴 | 高級住宅街モントキアラに位置するマレーシア最大級のイギリス式インター校。 学年によってはウェイティングリスト(入学順番待ち)となることもある。 シアター、ICT室、プール、テニスコートやバスケットボールコート、ジムなど設備も充実 |
教師対生徒の比率 | 20:1(教師+アシスタント教師) |
学費
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RM15070〜32820(約40〜86万円)/1学期
※その他出願料、入学金、登録料、保証金(デポジット)、制服代、教科書代、学校スクールバス代(希望者のみ)、課外活動費(CCA)など。 |
進学実績など | スタンフォード、ブラウン、UCLA、オックスフォード、ケンブリッジ、エディンバラ、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学など |
■The International School of Kuala Lumpur (ISKL) (クアラルンプールインターナショナルスクール)
カリキュラム | アメリカ式、国際バカロレア(IB)、2学期制 |
特徴 | 1965年開校のマレーシアで最も古い伝統のあるインター校。アメリカ式だけではなく国際バカロレア(IB)のプログラムも有する。 公式サイトには日本語のQ&Aも掲載されている。https://www.iskl.edu.my/admissions/faqs/faqs-japanese/ |
教師対生徒の比率 | 最大で24:1 |
学費
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RM52730〜106695(約139〜280万円)/1年間
※その他の費用として出願料、入学金、登録料(家族、本人)、ソサエティメンバー登録費&年会費、保証金(デポジット)、LEC料、制服代、教科書代、施設費、スクールバス代(希望者のみ)など |
進学実績など | 不明 |
■The Alice Smith School(アリススミススクール)
カリキュラム | イギリス式 |
特徴 | Primary(3〜11歳)はクアラルンプール市内、Secondary(11〜18歳)は隣接するセランゴール 州と2つのキャンパスがある。 教師の8割がイギリス出身。 生徒の国籍は世界の国と地域47ヶ国から。 |
教師対生徒の比率 | Primary以上は最大で24:1 |
学費
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RM13230〜31100(約35〜82万円)/1学期 ※学費に教科書代やリソース費を含む※その他の費用として出願料、入学金、学校協会費、建築基金への寄付、保証金(デポジット)、制服代、スクールバス代(希望者のみ)など。※EAL(英語学習サポート授業)が必要な場合は学期ごとに別途RM4500(約112500円) |
進学実績など | ケンブリッジ、イェール、エディンバラなど |
■IGB International School(IGBインターナショナルスクール)
カリキュラム | 国際バカロレア(IB) |
特徴 | マレーシアで唯一(2021年現在)のIBフルプログラムを提供。 初等教育プログラム(PYP)、中等教育プログラム(MYP)、卒業証書プログラム(DP)、キャリア関連プログラム(CP)など。 学校内DP平均は世界平均ポイントをうわまり、世界各国の有名大学へ進学している。 教師はほぼ全員がネイティブ。 郊外の立地を生かしプール、陸上トラック、テニスコートなど屋外運動施設やシアターなども有する。 |
教師対生徒の比率 | 最大で24:1 |
学費
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RM27000〜95800(約71〜252万円)/1年間
※その他の費用として出願料、入学金、登録料、保証金(デポジット)、制服代、教科書代、テック費、ノートブック代(Y6〜12が授業で使用)、施設費、スクールバス代(希望者のみ)、課外活動費(CCA)など。 ※ESOL(英語学習サポート授業が)が必要な場合は学期ごとに別途RM5000(約125000円) ※Learning Suppory(学習サポート)が必要な場合は学期ごとに別途RM5000(約125000円) |
進学実績など | ケンブリッジ、ユニバーシティカレッジロンドン、インペリアルカレッジロンドン、ブリティッシュコロンビア、ノースイースタンなど |
■Epsom College In MALAYSIA(エプソムカレッジインマレーシア)
カリキュラム | イギリス式 |
特徴 | 150年の歴史を持つイギリスの伝統校のボーディングスクール(寄宿舎学校)の教育をマレーシアで受けられる。 クアラルンプール国際空港から車で15分に位置する広大な敷地を有し緑あふれる環境にナイター照明つき運動場、プール、テニスコートがゆったりと配置されている。 |
教師対生徒の比率 | 16:1〜24:1 |
学費
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RM51905〜94035(約137〜247万円)/1年間 寄宿舎料RM50400(約133万円)/1年間※その他の費用として出願料、入学金、登録料、保証金(デポジット)、制服代、教科書代、施設費など。 |
進学実績など | ケンブリッジなど主にイギリスの大学 |
その他の人気の高いインターナショナルスクール
Fairview International School(フェアビューインターナショナルスクール)
カリキュラムは国際バカロレア(IB)だが、IGSCEを受けることもできる。クアラルンプールを含め国内6ヶ所に学校がある。
HELP International School(ヘルプインターナショナルスクール)
大学やプライベートスクールで知られるHELPグループのイギリス式インターナショナルスクール。新設校ながらIGCSEやA-levelで実績を出し、またケンブリッジ進学者を出すなど注目を集めている。
インターナショナルスクールに子どもを通わせるにあたり、保護者の英語力もある程度必要です。Bulletin(学校だより)や、行事参加の際の同意書の記入(オンラインのことが多い)といった学校生活から、保護者面談などの場面で日本語のサポートがないことが多いからです。英語力に不安がある場合は通訳者をつける、代行(保護者以外として事前に学校側に登録が必要)など依頼するなどします。