【マレーシア移住】首都クアラルンプールで日本人が住みやすいエリアを解説
日本人が住みたい国に14年(2006年〜2019年)連続でNO.1に選ばれているマレーシア(財団法人ロングステイ財団調べ)。
国内移住先として人気なのが首都クアラルンプール、リゾートアイランドのPenang(ペナン島)、対岸にシンガポールを臨むJohor Bahru(ジョホール・バル)などとなっています。
マレーシアには現在日本人が2万6,000人(※)以上在住し、世界各国の中で日本人人口は第12位となっています。
その1/4にあたる5,500人が「首都クアラルンプールおよび隣接するセランゴール州(※)」に住んでいると言われています。
※2019年外務省「海外在留邦人数調査統計」より
※一般的に「Klan Valley(クランバレー)」と呼ばれています。
一般的に日本人が多いエリア、あるいは日本人が好んで住むエリアには特徴があります。
日本食レストランや日本食料品を扱うスーパーが多い、日本語もしくはそれに準ずる環境でトラブルを解決できる、日本人学校の巡回するバスストップがあるなどです。
クアラルンプールおよび近郊で人気のおすすめエリア
Mont Kiara(モント・キアラ)
アクセス | 鉄道路線の駅からは遠いため基本的に車での移動が中心。クアラルンプールの中心Bukit Bintang(ブキッビンタン)、KLCCへ車で15〜20分、KL Sentral(KLセントラル)へ15〜30分ほど。ただし渋滞が慢性化している。
※バス路線はあるが運行スケジュールが安定しないので、自家用車以外ではタクシー配車アプリGrabなどを利用する。 |
おすすめの理由 | 日本人が多く在住しているため、日本食材を扱うスーパー、日本食レストラン、日本語の通じるクリニック、日本人学校行きのバス停などがあり、初めての海外在住だったり、英語に自信がなくてもある程度整った住みやすい環境となっている。
中国系富裕層や海外からの駐在員が住む高級住宅街。付帯設備のよいコンドミニアムも多いため、賃貸でも幅広い選択肢が望める。 |
エリア情報 | 日本食材を扱うスーパー、日本食レストランだけではなく、日系のラーメン店、うどん店、テイクアウト弁当店、居酒屋、スイーツショップ、塾(駿台、学研、公文など)、日本人常駐の美容院などが集まっているのが特徴。
モントキアラ内のエリアは主に3つに分けられる。 ・1 Mont Kiara(ワンモントキアラ)、Plaza Mont Kiara(プラザモントキアラ)、163 Retail Park(163リテールパーク)周辺 ・Solaris Mont Kiara(ソラリスモントキアラ商店街) ・Publika(パブリカショッピングモール、オフィス、住宅) 日系飲食店、居酒屋、焼肉店などが多いSri Hartamas(スリハタマス)は高速道路を挟んですぐ南側(モントキアラ側からは車では直接行けないので迂回が必要)。 |
年齢層 | 駐在を中心にファミリー層(20〜40代)、MM2Hリタイアメント(60歳〜)。 |
Subang Jaya(スバンジャヤ)
アクセス | LRT(高架鉄道)のKelana Jaya Line(ケラナジャヤ線)とKTM(マレー鉄道の近郊通勤線)が乗り入れるSubang Jaya(スバンジャヤ駅)から直通で、クアラルンプールの中心KLCCへ52分、KL Sentralへ41分。
フェデラルハイウェイ(高速道路)経由でKLCCへ約24-40分、KL Sentralへ20〜30分。 |
おすすめの理由 | 1998年までクアラルンプール国際空港だった通称「スバン空港」があったエリアのため、また周辺に日系企業も多いため駐在が多く今も昔も日本人が多く暮らしやすいエリアとなっている。
近くを高速道路が走り、クアラルンプールおよび近郊公共交通システムのrapidKL(ラピドKL)路線が運行されているので交通アクセスが良い。 |
エリア情報 | 私立総合病院Subanjaya Medical Centre(スバンジャメディカルセンター)には日本語の通訳が常駐。
Saujana(サウジャナ)にクアラルンプール日本人学校(小学校・中学校)がある。 周辺には大小合わせて150店以上の日本食レストランがある。 Empire Shopping Centre(エンパイアショッピングセンター)には日本食レストランだけではなく寿司のテイクアウト店なども。また、日本食材を扱う高級ローカルスーパーのJaya Grocer、Shojikiya(正直屋)などでは日本から輸入された食材やお菓子、冷凍食品の扱いも。 周辺にはSaujana Golf & Country Club(サウジャナゴルフ&カントリークラブ)をはじめゴルフ場が多数。 |
年齢層 | 駐在を中心にファミリー層(20〜40代)、単身世帯(20〜30代)、MM2Hリタイアメント(60歳〜)。 |
Mid Valley City(ミッドバレーシティ)
アクセス | Kelana Jaya LineでKL SentralからKelana Jaya LineのAbdullah Hukum(アブドラハキム駅)へは15分(2駅)、KTMのMid Valley(ミッドバレー駅)からは17分(1駅) |
おすすめの理由 | 2019年に連絡橋が完成したことからKTMのMid Valley、LRTのAbdullah Hukumの2駅が利用可能。
Mid Valley Megamall(ミッドバレーメガモール)とThe Gardens Mall(ガーデンズモール)が2つのモールが向かい合うマレーシア最大級クラスの商業施設がある。再開発地区でもあり周辺にコンドミニアムも多く住む場所によっては買い物など車の運転をしなくても生活ができる。 Taman Seputeh(タマンセプテ)にあるクアラルンプール日本人会(利用には入会が必要)までMid Valleyから徒歩5分。スポーツや文化講座に日本語で参加できたり、図書館、ミニマート、和食レストランなどもある。 |
エリア情報 | 中心となる2つのモール内に日系デパート、日系スーパー、100均ショップ、日系飲食店チェーン、ラーメン店、うどん店などがある。
Mid Valley Megamall内には映画館、多目的イベントホールなどもあり多彩なイベントや娯楽も楽しめる。 |
年齢層 | MM2Hリタイアメント(60歳〜)多め。 |
※KLセントラル駅(KL Sentral)は乗り換えを含めると10路線が発着するクアラルンプールのターミナル駅となっている。
※鉄道路線図はこちら
その他のクアラルンプールで注目のエリア
Desa ParkCity(デサパークシティ)
クアラルンプール市内北部にある新興住宅地。ゲーティド(Gated)と呼ばれ中に入るための入り口は2ヶ所しかありません。
このようにゲーティドとなっている住宅街はマレーシアでは多く珍しくはないのですが、日本から飼っている犬を連れていきたい、マレーシアで犬を飼いたいという場合は選択肢にあがるエリアになります。
実はムスリム(イスラム教徒)の多いマレーシアでは犬はタブーな動物のため、コンドミニアムなどでは飼えないことも多いのですが、デサパークシティ内の住宅は許可されていることも多く、また犬を遊ばせる公園などもあるためドッグフレンドリーな環境となっています。
KLCC=Kuala Lumpur City Centre(クアラルンプールシティセンター)
KLCC Park(KLCC公園)を中心に周囲はFour Seasons Hotel Kuala Lumpur(フォーシーズンズ)など名門ホテル、KLCC(クアラルンプールコンベンションセンター)、高級ブランド店や日系デパートのISETAN KLCCなどがテナントの高級モールのSuria KLCC(スリアKLCC)があり、世界中から集まった企業のオフィスなどもある職住接近したエリアです。
周囲にはワンルーム、ストゥーディオ(Studio)サイズの単身者、カップルに向け高級コンドミニアムが多いのが特徴です。
ブキッビンタンにも徒歩10分ほどと、立地のよさはクアラルンプール屈指です。