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2兆6,000億円規模の開発!マラッカ沿岸部の
経済特区開発プロジェクト「M-WEZ」を徹底解説

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2021.05.28

2008年にペナン島とともにマレーシア初の世界文化遺産に登録されたマラッカ。

中世よりマラッカ海峡の重要な港湾都市として栄えただけではなく、欧米の列強に影響を受けた歴史やアジアの文化によって紡ぎ出されたエキゾチックな街として注目を集めています。

W-WEZ経済区とは

そのマラッカで官民一体となって進められている巨大経済開発プロジェクトがM-WEZです。

2021年4月8日にプロジェクト発足がマラッカ州政府Datuk Seri Sulaiman Md Ali首席大臣(※)より正式に発表されました。

M-WEZとは「The Melaka Waterfront Economic Zone(マラッカウォーターフロント経済区)」の略で、マラッカ州政府が中心となり官民一体でマラッカ海峡に面した沿岸海域に巨大経済回廊を造る計画です。

事業規模はマラッカ北部タンジュンクリンから沿岸部に全長33km、約10,117ヘクタール(東京都の面積の約半分=46%)に及び、マラッカ州内中央を走りマレー半島を南北に縦断する国内物流の大動脈ともいえる南北高速道路(PLUS)まで影響を与える経済圏となります。

このM-WEZ経済区は現在マレーシア国内屈指の投資先として注目を集めています。

その理由の1つが総投資額の大きさで、国内外から1,000億リンギット(2兆6500億円)以上を呼び込みます。すでにドイツの大手半導体メーカーであるインフィニオン・テクノロジー社はマラッカへ対し2029年までに32億5000万リンギット(約865億円)の投資をすることを発表しました。

地域経済への貢献も大きく2035年までに州の GDPの5%を占めることになると予想されています。また、年間の雇用創出は20000人以上となる予定です。

 

開発構想のメインとなるのが「インダストリー4.0(第四次産業革命=IR4.0)」で、人工知能(AI)、モノのインターネット(loT)などIT技術を取り入れることで製造業に新たな経済価値を生み出す鍵となります。

その基盤となる5G回線の通信インフラ整備はマレーシア最大の通信会社テレコムマレーシア(TM)が主導をします。

M-WEZは国内のみならず現在東南アジアで成長が期待される3カ国、「マレーシア、インドネシア、タイ成長トライアングル(IMT-GT)」でマラッカ海峡を介して結に、東南アジア経済回廊の布石として地理的側面からも重要な位置付けとなっています。

M-WEZで開発される5つのゾーンの詳細

M-WEZの開発ゾーンは大きく分けて5つあります。これらの異なる海事部門全てが連動することによりマラッカのみならず、海事大国マレーシアにかつてない経済貢献を可能とします。

①マラッカ・ハーバーフロント(MELAKA HARBOURFRONT)

コンテナ、カーゴといったロジスティクスが中心となる国際港。クリーンエネルギーを意識した水力発電所が建設される自由工業地帯ゾーンとなります。

②スマート・ロジスティクス・ニュークリアス(SMART LOGISTIC NUCLEUS)

すべての貨物を一元管理するオフィスの中心となるゾーンです。リクリエーション設備や地域イベント、コミュニティ向け施設なども建設されます。

③デジタル・サテライト・タウンシップ(DIGITAL SATELLITE TOWNSHIP )

シンボルとなるM-WAZタワーを中心としたマラッカの新たな観光スポットになります。ホテルやコンドミニアムに住宅エリア、リゾートアイランド、マリーナ桟橋などが計画にあり観光誘致ゾーンです。

④セントラルエコビジネスパーク(CENTRAL ECO BUSINESS PARK)

中心となるのは輸出入の通関および検疫などを行う複合施設になります。また現在の世界状況を鑑みてニューノーマル時代におけるクルーズ船乗客のみが利用する桟橋やショッピングモールおよび関連施設、旅客設備などが集約されるゾーンです。

⑤海事と貿易のニュークリアス・タウンシップ(MARITIME AND TRADE NUCLEUS TOWNSHIP)

倉庫や石油、天然ガス、バイオディーゼル(代替燃料)貯蔵庫やタンクなど施設とシップトゥシップ(船から船へのせどり作業)ドックなど海事産業関連ゾーンです。

M-WEZの開発エリアに含まれるプロジェクトについて

M-WEZ経済区ではさまざまなプロジェクトが稼働します。

IT技術による研究開発センターではスマートシティ構想を実現します。「インダストリー4.0(第四次産業革命=IR4.0)」を活用し、デジタルテクノパークでは5G回線を利用することでビッグデータ解析などを行います。

マラッカ海峡の重要な港湾都市として国内の海洋交通網の推進、大型船からボートに至る桟橋、貿易部門では倉庫業やロジスティクス、代替エネルギーのコンビナート、シップトゥシップ(船から船へのせどり作業=STS)ドックの整備など海事産業部門の再開発を含む整備が行われます。

産業部門だけではなく、新たな観光リソース計画も発表されています。テーマパーク、博物館、ショッピングモール、レクリエーションパークなどの開業、マラッカ海峡に浮かぶウぺ島リゾートアイランド開発、そのほかに周辺エリアにはホテル、オフィス、住宅街、商業施設などです。

将来的には職住接近、観光や娯楽などすべてを満たす経済回廊として機能することになります。

 

Datuk Seri Sulaiman Md Ali首席大臣は海外からマラッカ 州への投資について「2020年の新型コロナ禍においても、マラッカは外国人投資家にとって魅力的だった。承認された41もの新規プロジェクトに20億リンギット(約520億円)の投資を集めることができた」と述べています。

M-WEZはその中でも最も将来を期待されたプロジェクトであり、経済成長のシンボルとしてだけではなく、海洋大国マレーシアの海事産業の可能性を最大限に引き出し、マラッカの新しい歴史の始まりとなります。

 

※……Datuk Seriとはマレーシアの州や国貢献した人に授与される貴族の称号。

 

M-WEZについて

【Twitter】

https://twitter.com/mwez_official

 

【Instagram】

https://www.instagram.com/mwezofficial/

 

【Facebook】

https://www.facebook.com/mwezofficial

 

このM-WEZプロジェクトの開発エリアで、マレーシアの不動産開発会社Sheng Tai Internationalが開発中のシンボルタワーTHE SAILは州政府からもM-WEZの中心プロジェクトの一つとして注目を集めています。

M-WEZプロジェクトの発表会見にはSheng Tai International役員も参加しました。

マレーシアで最も注目を集めるプロジェクトの一つTHE SAILの詳細についてはこちらをご覧ください。

世界遺産マラッカの新しいシンボル“THE SAIL”への投資の魅力【マレーシア不動産】

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