大自然と高級リゾートを満喫!マレーシアの楽園ランカウイ島
マレー半島の西側、アンダマン海に浮かぶランカウイ島。タイ国境の近くに位置し、近年は古来より続く大自然と共存するスタイルでオープンが続く高級リゾートも人気を集めています。
今回は、そんなランカウイ島の魅力に改めて注目。基本情報や楽しみ方などをご紹介します。
※現在のレート(マレーシアリンギット=RM) RM1=約33.19円 (2024年5月19日現在)
【ランカウイ島概要】
まずは、ランカウイ島の基本情報を数字とともにお届けします。
ランカウイ島基本情報
州:Negeri Kedah(ケダ州/クダ州)
島の面積:478平方キロメートル
主な産業:サービス業(観光、ホテル)、農業(稲作)
年間観光客数:約281万人(2023年)
【人気リゾートだから行きやすい!ランカウイ島へのアクセス方法】
リゾート地として非常にメジャーなランカウイ島は、首都クアラルンプールからの飛行機でのアクセスも容易。残念ながら日本からランカウイまでの直行便はありませんが、小さめなランカウイ空港の規模からは想像もできないほどの国内線の本数がありますのでご安心ください。
▶クアラルンプール国際空港から(KLIA1/KLIA2) 約1時間
▶スバン空港から(クアラルンプール郊外) 約1時間
KLIA1の通称で知られるクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)のターミナル1はもちろんのこと、格安航空AirAsia(エアアジア)がメインとなるKLIA2/ターミナル2からも毎日多くのフライトがあり、時間の選択肢が多くとても便利です。
また、実は意外と知られていないクアラルンプール郊外にある、コンパクトながらも利便性の良い通称スバン空港と呼ばれるスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港(Sultan Abdul Aziz Shah Airport)からもマレーシア航空などがランカウイ行きを運行していますので、ぜひチェックしてみてください。
そして、時間に余裕があってマレーシアの田舎の風景も見ながら旅をしてみたい!という方には船旅もおすすめ。下記の各都市からランカウイ島までフェリーが出ています。
▶ペナン島から 約2時間45分
▶クアラプルリスから 約1時間15分
▶クアラケダから 約1時間45分
【ユネスコも評価。自然あふれるランカウイ島】
大小さまざまな99の島から成り立ち、緑濃い自然とエメラルドの海に囲まれたランカウイ島。その神秘的な雰囲気から数々の伝説が生まれた島としても知られています。
最大の魅力はやはり、豊かな自然。島の約2/3を占める5億5千年前から存在している豊かな森林、そして世界中で徐々に減少傾向にある熱帯特有のマングローブ林が育む多様で珍しい動植物の生態系は訪れる人たちの心を魅了してやみません。
この豊富で魅力的な自然環境を守るため、マレーシア政府はランカウイ島の観光開発を島の35%までと制限。2007年には島全体がユネスコのジオフォレストパークに指定されるなど、マレーシア政府が積極的に自然保護に取り組む観光地の代表格としても知られています。
【ハイエンドから気楽なリゾートまで。自然共生リゾートが大人気!】
自然の宝庫、ランカウイ島。環境を大切にするゆえ、そのリゾート環境はシンプルなスタイルなのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実は非常にレベルの高い5つ星ホテルやリゾートが集まる島としても人気です。
島の開発初期の頃にオープンした「The Datai Langkawi」(ザ・ダタイ・ランカウイ)や「Tanjung Rhu Resort」(タンジュン・ルー・リゾート)はいまだに高い支持を得ている一方、近年では世界的に人気のホテルグループのオープンも続いています。
ホテルフリークからの支持も厚い「Four Seasons Resort Langkawi」(フォー・シーズンズ・リゾート・ランカウイ)、マリオットグループの「The Ritz-Carlton Langkawi」(ザ・リッツカールトン・ランカウイ)や「The St.Regis Langkawi」(ザ・セントレジス・ランカウイ)など、ハイエンドクラスのオープンが続き、国内外からの注目を集めました。
これらのホテル全てに言えることが、自然共生スタイルでのリゾートということです。先述の通り観光開発は島の35%までと定められているため、ランカウイ島ではそれぞれのリゾートも豊かな自然の中に点在するという光景が特徴的。その敷地内に一歩足を踏み入れても、一見森の中を歩いているのでは?と思わせるような構造でレセプションや客室までの道が作られていたり、朝も小鳥ならぬジャングルに生息する大きな鳥のさえずりで目覚めるといったことも珍しくはありません。
滞在時には豊かな自然を満喫できるアクティビティも豊富にそろえるなど、ゲストにどう自然共生を楽しんでもらうか、という点に各リゾートが力を入れている様子がうかがえます。リゾートアイランドとして発展をすることでそこに暮らす人々の生活向上を目指しながら、同時に自然を守ることもうまく両立できているモデルとして、注目すべき点です。
【上手に活用を!免税の島ランカウイ】
ランカウイ島が国内外から人気を集めるもう一つの理由、それはタックスフリーです。
島全体が免税のランカウイ島。お酒やたばこ、化粧品やチョコレートなど旅行に出かけたらお土産にすることも多いこれらの品々が免税で購入できる、なんとも嬉しい島なのです。
酒税が高い国として知られるマレーシア。そのためクアラルンプールなどでお酒も含めた会食などをすると会計額が一気に跳ね上がりますが、ランカウイ島ではかなり安くお酒をいただくことができます。例えば、マレーシアで広く飲まれているTiger Beer(タイガービール)320ml缶はクアラルンプールあたりでは一缶平均RM7(約232円)程度ですが、ランカウイ島ではなんとRM2.8(約93円)程度で売られています。
とは言え、のんびりとした島ゆえハイブランドの免税ショップなどはほとんどなく、免税でのお買い物を楽しめるのはお酒やたばこ、チョコレート、そして種類は少ないものの香水や化粧品あたりが主流。購入の際にはもちろんパスポートの提示が必要です。また、島外への商品の持ち出しについては、一人あたりの購入個数の制限などについて定期的かつ突発的に見直しが行われている状況です。事前に条件を確認した上で常識の範囲内での購入がトラブルを回避できるでしょう。
【タイ国境に近いランカウイ島で多国籍グルメを楽しむ】
最後に少し、食の楽しみについてもご紹介しましょう。
もともと多民族共存の環境からマレー系や中華系、そしてインド系と多様な食を楽しめるマレーシアですが、中でもタイ国境に近いランカウイ島は本格的なおいしいタイ料理が手頃な価格でいただけることでも知られています。マレー半島側でいただくタイ料理は、どこかマレーシアナイズされたメニューや味が含まれることも多いのですが、ランカウイ島でいただくタイ料理は本格的なおいしさです。
そしてホテルの紹介でもお伝えしたように高級リゾートが多く進出しているため、ヨーロッパなどからも多くの観光客が訪れるランカウイ島。ゲストのニーズに応えるようにウェスタンやイタリアンなども人気店が点在しています。マレーシア料理を楽しみながら日替わりで各国料理も取り入れてみる、という滞在も楽しいのではないでしょうか。
【ランカウイ島の魅力まとめ】
今回は、海と森林に囲まれたランカウイ島の魅力をご紹介しました。
車なら3時間程度で一周できてしまう小さな島ですが、たくさんの魅力が詰まっているリゾートアイランドであることがお分かりいただけたでしょう。
ビーチやジャングル、そしてリゾートステイやショッピングなど、ご自身のスタイルに合ったランカウイ島の楽しみ方をぜひ見つけてみてください。