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若年層中心の国。人口増加続くマレーシア

東南アジアの中でも著しい経済成長が続くマレーシア。近年クアラルンプールなど中心部の発展とその勢いは誰の目から見ても顕著で、それは町を行き交う人々のエネルギーからも感じ取れます。

今回はその「人」に焦点を当て、マレーシアの人口増加と現状について解説します。

【マレーシア人口増加率の現状】

マレーシア統計局によると、2023年第3四半期のマレーシアの総人口は推定3,345万人。そして、2023年のマレーシア国内総人口は前年比2.1%増となる見込みも合わせて発表されています。

マレーシアは現在人口が増え続けている国。日本などの先進国が超少子高齢化の道を歩む中、マレーシアは過去10年ほどの人口増加率は平均1.3%。この数年に至ってはなんと年約2%の増加を続けており、日本から見るととても信じられない高い数字を記録しています。

なお、この国内総人口の数字には在住外国籍者も含まれており、総人口のうちマレーシア国籍者の割合は約91%。外国籍者数についてはおよそ300万人になるとの見込みも合わせて発表されています。

在住外国籍者の数字が含まれることについて、正確な国力を図る基準にはならないのではという意見もあるかもしれませんが、マレーシアの場合は外国籍者の労働力が近年の国の経済発展に大きく影響している背景があります。例えば、マレーシアの近年の経済発展に大きく関わる建設や製造部門に関しては外国籍者の労働力がもはや不可欠となり、この数字を除いてマレーシア経済について語ることは難しいでしょう。

【マレーシアの高い出生率】

マレーシアの現在の平均年齢は約29歳。非常に若い国となり、これは自ずと子供を持つ世代が多くなることから出生率の増加にもつながります。

今回の統計局の発表によると、2023年のマレーシアの出生数は11万354人。日本の厚生労働省の発表では日本の出生数は約74万人となり、日本の約四分の一程度の人口のマレーシアがこれだけ高い出生数となることに驚きを隠せない人も多いのではないでしょうか。

マレーシア人が生涯で産む子供の数は長い年数で見ると以前より減っていることは確かですが、それでも日本と比べると子供が多い家庭が一般的です。民族によって多少の偏りは見受けられるものの、3人程度子供がいる家庭がまだまだ多い実情です。

最も多く子供を持つ傾向があるのはやはりイスラム教を信仰するマレー系民族で、3人~5人という家庭は珍しくありません。そして、マレーシア国民に占めるマレー系民族の割合は最も多い65%ということもあり、自ずと一番高い出生率を占めることにもなります。中華系やインド系に関しても2人~3人という家庭も多く、日本と比較してもその差は歴然です。

【高度医療環境のマレーシアで伸びる平均寿命】

東南アジア各国の出生率の話題の際、同時に語られることが平均寿命についてです。マレーシアの医療環境についてご存じない方は、平均寿命が低い国なのではないかと推察することもあるでしょう。

2023年現在のマレーシアの平均寿命は74.7歳。そして、注目すべきは5歳以下の乳幼児死亡率が1,000人当たり8.6人という数字です。

発展途上にある国では、高い出生率を誇っても出生から若くして亡くなってしまうという現実がありますが、現在のマレーシアではそのようなことはありません。東南アジアの周辺国のいくつかでは未だこの数字が20人前後という国もある中、マレーシアでは高い医療環境の整備によりこの数字を保っています。

マレーシアは実は、東南アジア屈指の医療ツーリズムのハブとして世界各国から富裕層が訪れる国。私立病院には欧米などの医学部を卒業した優秀な医師も多く在籍していたり、国立病院には優秀な医師による研究チームが設置されていたりと、高度な医療を受けられる環境が広く整っています。

マレーシア・クアラルンプールの医療環境については過去のコラムもご参照ください。

クアラルンプール周辺の日本語が通じる病院と入院情報について

このように、マレーシアの人口増が続いている要因としては医療を含めたさまざまな生活環境レベルの上昇があり、国として成熟している点が大きく影響していると言えます。

【若い層の積極的政治参加】

ここまではマレーシアの人口動向について数字にフォーカスして解説をしてきましたが、最後に、マレーシアの若年層の政治参加についても少し触れてみます。

平均年齢が若いマレーシアですから、当然ながら政治参加する政治家、そして有権者も日本と比較して若年層が中心です。施政の場でも経験が豊かな中高年層の政治家とともに若いリーダーが支持を集め、影響力を持つシーンも多々見られています。

2022年の憲法改正により投票年齢が21歳から18歳に引き下げられたマレーシア。平均年齢が若いため投票が可能となる年齢層に該当する人口も多く、この法改正直近の選挙では新たに約140万人の有権者が加わりました。

国民が政治に寄せる関心度も非常に高く、2023年8月に6州で行われた州議会選挙では、四つの州で投票率が70%を超え、残り二州も60%を超える全体として高い投票率となりました。日本で現在、国政選挙で投票率が7割に到達するということはほぼないという現状と比較しても非常に興味深い数字です。

この投票率の違いについては一概に国民の年齢層の違いだけで語れるわけではありませんが、とは言え、若年層が日々の暮らしや子供達の将来について積極的に声をあげていく姿勢を持つ、今のマレーシアの現状を表している結果とも受け取れます。

【人口増加続くマレーシアまとめ】

今回はマレーシアの人口増加が続くその理由について、いくつかの視点から解説しました。

人口が増えている、そして若者や子供が多いマレーシアはどこに出かけてもとにかくにぎやか!日本から観光でマレーシアを訪れた方は、そのにぎやかさに驚くと同時に国が成長をしているパワーを実感するようです。

この先も人々のパワーで活気づいていくであろうマレーシアから、目が離せませんね。

【引用元】

外務省 マレーシア基礎データ

経済産業省 ヘルスケア国際展開ウェブサイト

Department of Statistic Malaysia Official Portal

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