【最新レポート】2022年8月のマレーシア・ニュース
この一カ月にマレーシアで暮らす日本人の間で盛り上がった現地最新情報、そしてマレーシア国内で注目されたニュースをお届けします。
【マレーシア航空のKL-羽田線運航開始!マレーシアへのアクセスがより便利に】
2022年8月14日、マレーシア航空がクアラルンプール-羽田線の運航を開始しました。
マレーシア航空の日本直行便四路線目として就航したクアラルンプール発初運航便は、同日15時に現地を出発。クアラルンプール国際空港出発時にはセレモニーが開催され、乗客にはマレーシアの伝統舞踊や記念品贈呈も行われるなど盛大な出発となりました。
また、この初便にはAFCチャンピオンズリーグでマレーシアとして初の最終16チーム入りを果たした、ジョホール・ダルル・タクジムFCの選手たちも搭乗。記念撮影も盛んに行われるなど搭乗ゲートは盛り上がり、羽田空港到着時には放水アーチのセレモニーで迎えられました。
マレーシア航空は、今回のKL-羽田線開設により両国の重要都市クアラルンプールおよび東京へのアクセス向上のみならず、両空港から地方主要都市へのスムーズな乗り継ぎによる利便性の向上も目指しています。
KL-羽田線はJALとの共同運航で10月27日までは週2便での運航を予定。運航スケジュールは以下の通りです。
MH36便 クアラルンプール発14:45/羽田着22:35 (水/日) (JL7096便コードシェア)
MH37便 羽田発0:25/クアラルンプール着06:15(月/木) (JL7097便コードシェア)
※この記事は2022年8月26日時点の情報です。ご自身の渡航の際は必ず航空会社発表による最新情報を確認してください。
【マレーシア入国制限完全撤廃!ワクチン未完了者への制限不要に】
2022年8月2日、マレーシア保健省はこれまで行っていた新型コロナウイルスに関わる入国規制を撤廃すると発表。
これにより、新型コロナウイルス関連で施行されていたマレーシア入国についての諸々手続きはアプリの登録を除いて不要となりました。
4月1日以降、段階を踏んで外国人の入国規制緩和を行ってきたマレーシア。
これまでは入国時にアプリ「MySejahtera」(マイセジャテラ)に入力の上発行されるトラベラーズカードの入手、そしてワクチン未完了者に対しては一定の隔離期間を義務付けていましたが、今回この二点に関して完全撤廃を発表しています。特にワクチン未完了者への隔離などの制限完全撤廃は注目すべき点です。
ただしマレーシア国内では現在も、ごく僅かながら一部の大型店舗や公共施設でアプリMySejahteraの安全ステータス提示を求められる場合があるため、入国を予定している方は引き続きアプリのインストールを行うことが必要となります。
また、ワクチン接種を完了している場合には接種証明書をアプリに登録しておくと、不測の事態にも迅速に対応ができそうです。
入国時に必要とされていた新型コロナウイルス関連の手続きが撤廃されたことで、観光、ビジネスどちらにおいても以前の自由な入国に戻ったマレーシア。
今後一気に行き来の加速が期待できそうです。
※この記事は2022年8月26日時点の情報です。ご自身のマレーシア出入国の際は必ず政府発表による最新情報を確認してください。
【AFCチャンピオンズリーグ日本開催!全国から日本在住マレーシア人が大集結】
2022年8月19日、日本の埼玉スタジアムにてサッカーのアジアナンバーワンクラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ東地区の決勝トーナメント一回戦が行われ、J1チーム浦和レッズ対マレーシアのジョホール・ダルル・タクジムが対戦しました。
結果は5対0で浦和レッズが圧勝し準々決勝進出を決めましたが、当日の会場には多くの日本在住マレーシア人達が全国から集結!マレーシアチームは敗退となった試合ではあったものの、熱のこもった応援や日本人サポーターとの温かい交流など盛り上がりました。
今回の試合では、マレーシアに関わりのある日本人男性がSNSを通じて日本在住マレーシア人達やマレーシアレストランへ応援を呼びかけたことで、当日は多くのマレーシア人が観戦に訪れました。北海道や山口など全国各地から応援のために駆け付けた方、遠く鹿児島からバスで来た方もいたそうです。また、ジョホール州チームの試合とはいうものの、出身州にこだわらず集まったAll Malaysiaで選手達に熱い声援を送りました。
結果は大敗とはなったものの、発起人となった日本人男性は、「負けた試合だったけど、とても楽しく盛り上がる試合でした!故郷を想うマレーシアの人達の気持ちが伝わってきました。」と、当日の彼らとの交流について語っていました。
【米国ペロシ議長がマレーシア訪問】
2022年8月2日、米国連邦議会のナンシー・ペロシ下院議長がマレーシアを訪問。イスマイル・サブリ首相やアズハル下院議長と会談を行い、両国が抱える安全保障や経済、貿易、そして人権や気候問題など多岐に渡る内容について意見交換の上、今後も両国が協力関係を続けることで合意となりました。
米国からは特に、マレーシアがロシアのウクライナ侵攻に伴う国連の非難決議に賛成票を投じたことに感謝の意が示されたとのこと。
そしてマレーシアからは、米国政府によるCovid-19ワクチン供与2億米ドルの支援に関する感謝の意が示されました。
このマレーシアでの会談を通し、アメリカがASEAN地域との連携をより一層強めようとしている意思表示が世界に向けて発信された形となりました。
【2022年8月のマレーシア最新情報まとめ】
いかがでしたか、8月のマレーシア。8月は日本の夏休みシーズンでもあったことから、KLの町にはたくさんの日本人観光客の姿も見ることができ、完全に自由な入国が戻ったのだと感無量の気持ちでした。
今回お知らせした入国規制完全撤廃も追い風となり、今後さらにたくさんの方がマレーシアを訪れてくれることを楽しみにしています。