マレーシア政府による
新型コロナウィルス感染症対策について
(2020年9月7日時点)
1.マレーシア政府による新型コロナウイルス感染対策状況まとめ
マレーシアの新型コロナウィルス感染対策は世界的に見ても高く評価されており、ニッセイ基礎研究所による世界各国の新型コロナウィルス対策ランキングでは台湾に次ぐ2番目の評価を得ています。
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=64863?site=nli
マレーシア政府の新型コロナウィルス対策
- マレーシア政府は3月16日にロックダウンの実施を発表し、3月18日よりマレーシア全土に活動制限令(Movement Control Order)を発令
- 5月4日より条件付き活動制限令(Conditional Movement Control Order:CMCO)が施行され、大部分の経済活動及び社会活動が許可される
- 6月10日より回復移動制限令(Recovery movement control order : RMCO)に置き換わることを発表
- 12月31日までRMCOの延長を発表
2.回復移動制限令(RMCO)による出入国と観光などの一部制限
RMCO下では州間の移動制限が解除され、経済活動や社会活動も段階的に解除されてきました。
- 州を越える移動(強化された活動制限令(PKPD,EMCO)対象地域を除く)
- 国内旅行
- 理髪店・サロン
- 青空市場,朝市,夜市,バザール,フード・コート,フードトラック,ホーカーセンター,屋台
- 博物館・美術館
- 屋内の大道芸
- セルフ式ランドリー
- 釣り堀
- 会議・ワークショップ
- 映画撮影
- 一部のスポーツ・レクリエーション活動等(トレーニングを含むいくつかの活動(ボーリング,バドミントン,アーチェリー,射撃等)。サイクリングやツーリング等の野外の集団活動。ただし,以下の禁止事項を除く。)
- 屋外での販売を含む商業活動
- ハリラヤ・アイディルアドハのお祝い(宗教活動)(人数制限の緩和。SOPが発出される。)
- 学校教育
*国内旅行が解禁されたことに伴いTHE SAILが開発中のマラッカに弊社が所有するAmesHotelは海外からの渡航者客は無い中でも国内需要のみで稼働率が7割を超えています。これは世界遺産都市マラッカが国内からの旅行客にとっても非常に魅力的な旅行先であるためです。(マラッカに訪れる年間旅行者数1,800万人の内1,000万人が国内旅行者)
現在RMCO下では以下の活動が禁止されています。
- 観光を含む短期滞在を目的とした外国人の入国
- 永住権や長期滞在ビザ保有者以外のマレーシア人の出国
- 大勢の観客および海外からの参加者を伴うスポーツ大会や競技会
- マレーシア人の海外での観光
- 管轄大臣が認める国以外の外国人観光客が参加するマレーシア国内での観光
- レストラン営業をしていないパブ、ナイトクラブ
- ソーシャルディスタンスが確保できず、政府が定める方針に沿わない場所での大勢の人が参加する全ての活動
8月17日に茂木外相がマレーシアを訪問し、駐在員等を念頭に置いた「レジデンストラック」(入国後14日間の自宅等待機あり)に合意し、9月上旬にも開始することで一致するなど段階的に解除されていますが、日本からの一般的な渡航は12月31日まで引き続き制限される予定です。
参考 :
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/09/fa3eef1b17f2d94f.html
3.マレーシアの国内の経済支援
マレーシア政府や新型コロナウィルス感染対策による活動制限期間中に企業や個人向けに様々な支援を実施しております。
マレーシア政府による支援(一部抜粋)
- 政府による従業員雇用のための休業補償
- ローン返済期限の延長
- 低〜中所得者層への一時給付金
- 公営住宅の賃料免除
4.マレーシア国内の新型コロナウィルス感染状況
9月6日時点でのマレーシア国内の新型コロナウィルス感染状況
- 総感染者数・・・・・・・9397人
- 回復者数・・・・・・・・9115人
- 死亡者数・・・・・・・・128人
- 前日の感染者数・・・・・6人
- 前日の回復者数・・・・・2人
- 死亡率・・・・・・・・・1.4%
- 回復率・・・・・・・・・97%
参考 :
https://www.coronatracker.com/country/malaysia/