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【最新レポート】2022年6月のマレーシア・ニュース

この一カ月にマレーシアで暮らす日本人の間で盛り上がった現地最新情報、そしてマレーシア国内で注目されたニュースをお届けします。

【祝!エアアジアXが7月より日本―マレーシア路線復活!】

長距離格安航空のAirAsiaX(エアアジアX)は、2022年7月14日からクアラルンプール―羽田路線を皮切りに、順次マレーシアと日本各地の空港を結ぶ路線再開を発表しました。

マレーシア エアアジアX AirAsiaX

日本、マレーシア双方の国境閉鎖によって長らく運休となっていたエアアジアXの今回の運行再開ニュースは、気軽に東南アジアを行き来したい人達にとって待ち侘びたニュースだったため、航空券販売のセール情報にも注目が集まりました。

路線再開は段階的となり、運航スケジュールは以下の通り。

2022年6月27日時点のスケジュール情報です。ご自身の渡航の際は必ず航空会社発表による最新情報を確認してください。

●クアラルンプール―羽田線

運行再開日 2022年7月14日(羽田―KLは7月15日から)

D7 522便 クアラルンプール発15:50/羽田着23:55 (木/日)

D7 523便 羽田発01:15/クアラルンプール着07:25(月/金)

●クアラルンプール―関西線

運航再開日 2022年10月3日(関西―KLは10月4日から)

D7 1便 クアラルンプール発14:10―関西着21:35(月/金)

D7 2便 関西発23:00/クアラルンプール着05:10(火/土)

●クアラルンプール―新千歳線

運航再開日 2022年12月1日(新千歳―KLは12月2日から)

D7 550便 クアラルンプール発23:50―新千歳着08:25(火/木/土/日)

D7 551便 新千歳発09:35―クアラルンプール着17:15(月/水/金/日)

6月15日よりすでに各路線の予約はスタート!また、この運行再開に合わせてのキャンペーンセールも開催されました。※セールは6月26日で終了しています。

現在、日本とマレーシアを結ぶ格安航空会社の直行便はこのエアアジアXのみ。この数カ月で一気に進んでいる原油高による燃油サーチャージの高騰、そして円安による航空券価格の上昇も受けて、東南アジアへの頻繁な行き来を希望する人達にとっては今回のエアアジアXの運航再開はかなり価値あるものと映っている様子です。今後のさらなる路線拡大、そして運航便の本数拡大に期待が高まっています。

この記事は2022年6月27日時点の情報です。ご自身の渡航の際は必ず航空会社発表による最新情報を確認してください。

【2022年4月国境開放以降、マレーシア入国者数が100万人を突破!】

2022年6月4日、ナンシー・シュクリ観光・芸術・文化相はマレーシアへの観光目的の入国者数が約100万人に到達したと発表しました。

マレーシア政府観光局は「Malaysia Truly Asia 2022」と銘打った観光キャンペーンを掲げ、年間200万人の観光客入国を目指していますが、4月1日にマレーシアの国境が開放されてから約2カ月経過ですでにその半分を達成という快挙となりました。内訳としては隣国シンガポールから約60万人の旅行者数が最多とのこと。

今後は日本や韓国、イランなどからの観光客が増加することに期待したいとマレーシア政府観光局はコメントしていますが、今回のニュース記事冒頭にもある通り、エアアジアXの日本路線復活、そしてすでに5月に発表された、8月からのマレーシア航空のクアラルンプール―羽田線の就航などで日本からマレーシアへのアクセスは今後格段に良くなることが期待できます。以前のような、気軽に週末などの短期間でマレーシアを訪れる、という旅のスタイルが完全に戻る日もさほど遠くない印象です。

【電車が1カ月無料!MRTプトラジャヤライン一部開通で首都圏移動がさらに便利に】

2022年6月16日、かねてより建設が進んでいた首都圏大量高速輸送(MRT)「PUTRAJAYA LINE」(プトラジャヤライン)が一部開通。当日はイスマイル・サブリ首相が出席し盛大な記念式典が行われると同時に、新しい路線の車両運行がスタートしました。

今回はプトラジャヤライン全36駅を結ぶ路線のうち、フェーズ1となる12駅、Kwasa Damansara駅(クワサ ダマンサラ駅)からKampung Batu駅(カンポン バトゥ駅)が開通。一日の利用者数は10万4000人を見込むと発表されています。

そしてなんと、イスマイル・サブリ首相がこのMRTプトラジャヤラインのフェーズ1開通記念として今後一カ月間、首都圏の主要公共交通サービスの乗車料金を全て無料にすると発表!対象となるのは、RapidKLが運営する、MRT、軽便鉄道(LRT)、バス高速輸送(BRT)、モノレール、RapidKLバスの全路線、そしてマレー鉄道(KTM)が運営するKTMコミューターも対象となっています。この発表を受け、対象エリアに暮らす人達は積極的に電車や公共交通機関を使用しての外出が急増。この発表直後の週末は、クアラルンプールや首都圏の主要な町の繁華街がいつも以上の人出となり、どこも活気に溢れた様子となりました。

マレーシア MRT 電車

しかしながら、発表直後には少々混乱も。普段あまり電車に乗り慣れていない人達が駅に訪れることが増えたり、急すぎる発表に現場スタッフの対応が追い付かないことなどが原因で無料サービス開始初日から数日は窓口や改札が混雑する風景も見られましたが、現在は落ち着きを取り戻している様子です。

このMRTプトラジャヤラインは当初2021年8月の開通を目指していましたが、度重なるMCO(Movement Control Order=活動制限令)によって工事の遅れが続き、今回ようやくのフェーズ1開通となりました。今後、終点となるPUTRAJAYA SENTRAL駅(プトラジャヤ セントラル駅)までの24駅を繋ぐフェーズ2の開通は2023年1月を予定しており、全線開通後はこれまで公共交通機関が少なかったプトラジャヤやサイバージャヤエリアへのアクセスが格段に上がると、期待を集めています。

【日本発飲食ブランド続々オープン!「ドトール」や「ドンク」オープンに盛り上がるKL】

2022年1月にクアラルンプールの中心であるブキビンタンにオープンした「三井ショッピングパーク・ららぽーと ブキッビンタン・シティーセンター」、通称「ららぽーと」。

ららぽーとのオープンについては、過去のニュースを参照ください。

【最新レポート】2022年1月のマレーシア・ニュース

ららぽーとではその後店舗オープンが続き、特に日系の人気飲食店のオープンが話題となっています!今回は特に注目を集めている二つのブランドについてレポートします。

まずは、今回マレーシアで再出店でのオープンとなったコーヒーチェーン「ドトールコーヒーショップ」。同店は2016年にジョホール州にてマレーシアでの一号店を開業後クアラルンプールなどにも出店していましたが、その後全店を閉鎖という経緯を経ての、今回のららぽーとでの再オープンとなっています。

マレーシア ドトール ららぽーと

前回の出店時は日本ブランド感を出しつつもマレーシア独自のフードメニューの展開も見られましたが、今回の出店はフードコート内での持ち帰りスタイルでの提供ということもあり、フードメニューは現在のところケーキの「ミルクレープ」のみとなっています。日本で人気定番メニューとなっているミラノサンドは現在提供に向けて準備中とのこと。イスラム教徒への配慮を行ったハラールメニューでの提供を目指すため販売開始にはまだ時間がかかりそうですが、楽しみに待つ声も多く期待が膨らみます。

マレーシア ドトール ららぽーと

看板メニューとなるブレンドコーヒーは一杯RM 8~9で販売。日本人のみならずマレーシア人達にも人気のほうじ茶や抹茶を使用したドリンクやデザートも豊富で、故郷の味を懐かしむ日本人はもとより日本好きのマレーシア人達も多く訪れ、連日盛況となっています。

そしてもう一つ、神戸発祥の人気ベーカリー「ドンク」がオープン。マレーシアで日本の味そのままの美味しいパンを食べられるということでオープン前から楽しみにしている日本人がかなり多く、注目を集めました。

マレーシア ドンク DONQ

ドンクは、アジア圏ではすでにタイやシンガポールなどに進出し人気も定着していますが、マレーシアでの出店は初。ここ数年の経済成長が著しいマレーシアでは、日系に限らず欧米スタイルのベーカリーなどで比較的値の張るパンなどを購入する層も増加。また、味に対してもこれまでの市場以外に求める層が増えていることなども踏まえ、今回満を持してのマレーシア出店となっているようです。

その店内はまるで日本。サービスの提供スタイルも日本を彷彿するものがあり、トングの管理や個別包装についてなど、細かな面で日本人が安心感を得やすいスタイルとなっていることも人気の理由と言えるでしょう。

商品ラインナップは日本人には定番のメロンパンや、マレーシアでは見ることの少ないリンゴを使用したパンの種類も豊富。そして人気のパンドミももちろんあり、薄切りスライスが主流のマレーシアの食パンにはない歯ごたえを求める人達には嬉しいラインナップとなっています。

マレーシア ドンク DONQ

マレーシア ドンク DONQ

このドンクがオープンしているららぽーとの地下フロアは今後も日系の飲食ブランドのオープンが続くと言われており、今後ますます楽しみなエリアへと成長しそうです。

【2022年6月のマレーシア最新情報まとめ】

マレーシア経済の成長を実感できる明るいニュースが続いた6月。国境開放後の人の行き来が平常化されて落ち着きも取り戻した感があり、今後はいかにしてさらなる経済成長につなげていけるかが鍵になりそうです。来月以降のマレーシアの動向もお見逃しなく!

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